🎬『ホテル・ムンバイ』感想(ネタバレなし) ★★★★★

今日は、ずっと気になっていた映画

『ホテル・ムンバイ』を映画館で

鑑賞しました。

1週間ほど前は、新宿でも

公開していましたが、

東京では残すところ渋谷と有楽町でのみ

公開です。

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♢あらすじ(引用)

インドの巨大都市ムンバイに、臨月の妻と幼い娘と暮らす青年アルジュンは、街の象徴でもある五つ星ホテルの従業員であることに誇りを感じていた。この日も、いつも通りのホテルの光景だったが、武装したテロリスト集団がホテルを占拠し、“楽園”は一瞬にして崩壊する。500人以上の宿泊客と従業員を、無慈悲な銃弾が襲う中、テロ殲滅部隊が到着するまでに数日かかるという絶望的な報せが届く。アルジュンら従業員は、「ここが私の家です」とホテルに残り、宿泊客を救う道を選ぶ。一方、赤ん坊を部屋に取り残されたアメリカ人建築家デヴィッドは、ある命がけの決断をするのだが──。

 

♢感想

“圧倒的、かつ一方的な暴力”

 

それを目の当たりにして彼らのように

私は竦む脚を奮い立たせることが

出来るだろうか


-全てを捨てた者よりも

守るべきものを持つ者の方が

強いのだと信じたくなった作品-


こんなにも息を殺して見た作品は

今までにない…

劇場で声が出ないように口を抑えて

見ていました

隣の人のポップコーンを食べる音が

途中で止まるくらい

まさに“緊迫の2時間”


先日『JOKER』を見て憂鬱な気分に

なったのですが、あれはあくまでも

フィクション。


現実の方が余程恐ろしいことが

起こっているのだと再確認しました

同時に、これがフィクションであればと

観賞中に何度も思いました


そして、恥ずかしながら

こんなにも残忍な出来事が

過去に起きているとは全く知りませんでした


『相手は人間ではないから

 神の慈悲はいらない』

という首謀者の声に従い

ためらいもなく、引き金を

引き続ける若者たち


その目には一切の迷いがなく

かといって“狩り”感覚で

遊んでいるわけでもなく

【ただその場にいる者は一人残らず殺す】

という神の使命に従うのみ

そこに疑いを持つことも許されない


洗脳され、家族を人質に取られて

自死を命じられる

彼ら若者もテロリストではあるが

紛れもなく【被害者】でもある


ならば私たちは、根本にある

差別を解決しなければならないのだろうか

私たちが同じ事件を防ぐために

出来ることは「相互理解」なんて

上っ面の漢字4文字ではないはず…


鑑賞後にそんなことを考えていたら

途方に暮れました。。。


劇中の『ここで逃げても恥ではない』

という総料理長の言葉に救われました

そして、最後までゲストを守るために

自分の宗教上の信念を曲げても

戦い続けた従業員の方々に

心からの敬意を。


タージマハル・ホテルは

テロリズムに屈しなかった象徴』

なのではないだろうか。

 

おわり。