📖『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』

積読解消1冊目!

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験

1年くらい前に買って、少し読んで放置してました💦

でも、今私の中で”宇宙ブーム”が到来していて笑

この本の存在を思い出して読み直しました!

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♢あらすじ(引用)

2008年2月、日本で10年ぶりとなる宇宙飛行士の募集が

日本の宇宙研究・開発を担うJAXAによって発表された。

応募総数は史上最多。

そして、選抜試験自体も最難関で熾烈を極めるものとなった。

本書は、この選抜試験の取材を日本で初めて許され、

さらに候補者10人に絞られた最終試験では一部始終に密着することに成功した

NHKの番組スタッフによるドキュメンタリー。

その10人がおかれた閉鎖環境という特殊な状況下で、

彼らは何を考え、語り、行動したのかをつぶさに追ってゆく。

宇宙という極限の環境において自らの命を賭け、

かつ他の乗組員の命をも預かる宇宙飛行士とはどういう職業なのか。

その資質と人間力に迫る。

 

♢感想

誰もが1度は夢に見ていつの間にか無理だと諦める

宇宙飛行士になる』という夢

この本を読んで、改めて憧れだけでなれるものではないと感じた

 

~印象的だった3点~

 

①職業 ”宇宙飛行士”も実のところJAXAへの中途入社ということ

宇宙飛行士になるということは

自分の仕事と今までのキャリアを捨てるということ

医者やパイロットで稼いでいたような給料をあきらめるということだ

半分以下になることを覚悟しなければならない

夢のある仕事という勝手な想像から宇宙飛行士は高給取りと勘違いしていたが

実際は、JAXAの職員であり

2008年の募集要項は、採用時大卒30歳30万円 35歳36万円と

公務員と変わらない

 

②密閉空間のストレス=狭い という安易な考えしかなかったが

狭いだけではく、密閉空間は『音と匂い』も滞留するのだ

そのような環境下でタイトなスケジュールで実験や整備を行わなければならない

実際に、難聴になる宇宙飛行士やうつを発症する宇宙飛行士もいるほど

ロケット内はストレスフルな環境なのである

 

『宇宙飛行士は待つのが仕事

宇宙飛行士選抜試験に合格したからといって、すぐに宇宙に行けるわけではない

NASAでの2年間の訓練コースをこなさなければならない

この訓練期間中も、常に順位がつけられ成績がよければ宇宙に近づけるという。

1999年の試験で選抜された古川聡さんは採用から11年を経て

宇宙への切符をつかみ取った。

宇宙飛行士という肩書を獲得しても、チャンスがいつ回ってくるのか

分からないという気の遠くなる現実が立ちはだかっている

 

人類を代表して未知へと挑む宇宙飛行士の忍耐強さと人間力に感嘆するばかりだった。

そして、死亡率1/66という、死と隣り合わせの職業に対する覚悟。

尊敬の念しかない。

 

おわり。

 

p.s.宇宙ブームはまだまだ続きそうです。